サブプライムローン>サブプライムローンがすべて悪いとは言い切れない理由

サブプライムローンは、低所得者や信用が低い人でも
利用できるということで、非常に人気を集めました。
住宅価格が高騰していたとは言え、やはり
ハイリスクなローンだったと言わざるを得ません。
しかし、いわゆる「サブプライム」と呼ばれる層を
対象にしたローンは過去にもあり、日本でもこれに
似た「消費者金融」が存在しています。
これらのローンが社会問題になることも時々
あるのですが、経済的には合理的だとも言えます。

サブプライムのような人たちに融資をすれば、
焦げ付くことも十分に予想できます。
しかし、その分はすべての利用者から回収している
利息で賄うことができるのです。
そこで、ローン会社はなるべく多くの利用者を
集めようとします。
日本では、銀行などの金融機関が大手企業に融資する
際の利率は１％未満と大変低いものですが、
消費者金融の利率は15％を超えるなど非常に
高いです。

それにも関わらず消費者金融の利用者はたくさん
おり、尚かつ消費者金融がしっかり利益を上げている
ということは、ビジネスとして成立していると
いうことを意味しています。
したがって、アメリカのサブプライムローンも、
これ自体が悪いシステムだとは一概には言えません。
融資の競争の過熱ぶりや、ローンの証券化も問題の
原因になったことを忘れてはいけません。