サブプライムローン>サブプライムローン問題で公的政策が遅れた理由をお教えします

アメリカのサブプライムローンは、不動産価格の
下落に伴って不良債権が増加し、金融機関が大打撃を
受けて景気が後退する原因になってしまいました。
2008年9月、アメリカ政府は「フレディマック
(連邦住宅貸付抵当公社)」と「ファニーメイ
(連邦住宅抵当金庫)」の2社に公的資金を投入して
公的管理化に置くことを決定しました。
投入する額は数兆円に上ると見られており、これは
アメリカ経済史上最高額だと言われています。

日本でも、1990年代から続いた不良債権問題の
時には公的資金の投入や、銀行の国有化などが
行われました。
当初、民間の金融機関は情報開示を積極的に行わず、
それが問題の長期化を招きましたが、それを
公的資金の投入で穴埋めした格好です。
この例にもあるように、一般的は金融不安に対する
公的政策は早めに行う方が良いと言われています。
しかし、サブプライムローン問題におけるアメリカ
政府の対応は遅かったと言わざるを得ません。

これには、アメリカ金融界の独特な考え方が
影響しています。
アメリカでは、普通は政府が助けてくれるという
ことはありません。
損害が出ても自力で回復すべき、という考え方
なのです。
それにも関わらず、今回アメリカ政府が公的政策に
乗り出したということは、それだけこの問題が深刻な
ものになってしまったということです。

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